過去の新着ニュース
■ 続・くまさんの輝き。
2017/12/16
私の所属する、お米の研究会、
菊七稲作研究会で試食をし続けてはや10年近く、
昨年から自分でも試験栽培を試みた。
品種自体は短幹で倒伏の心配もなく作りやすい品種のようだ。
もちもち感があり粘りも程よく、粒も丸く、甘みも艶もありおいしい。
ひのひかりに心配される猛暑時に懸念される高温障害
もあまり見受けられず、これまた問題なし。
ただ、以前にも書いたが、味がひのひかりとは全く違う。
ひのひかりを食べ慣れた人たち(特に西日本、九州)に
すんなり受け入れてもらえるかが、いささか気がかりである。
というよりも、かなり気がかりである。
ひのひかりはその独特の香り、特に鼻から抜ける香りに特徴が
あり、冷めても美味しく、たくさんの根強いファンがいる。
となると、必然的に販売戦略がかなり重要となる。
どちらかというと、コシヒカリに似ている ”くまさんの輝き”。
どこからファンを見いだしていくのか?
どこから根付かせていくのか?
何よりも、スタートが大切な気がする。
毎年、これだけ沢山のお米の新品種が出てきている昨今である。
なにより、登場している新品種はもれなくうまい!!
その中で、生き残っていくのは至難の業である。
これだけの、年月をかけて世に出した”お米・くまさんの輝き”である、
なんとかオール熊本で守り、育てていきたいと願わずにはいられない。
本格始動する前に、今一度、しっかりとした議論を深めていく
必要があるのではないだろうか。
All content ©熊本県の株式会社七城の恵み. All rights reserved.