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■ くまさんの輝き。



2016/11/27


熊本58号の名前が決まりました!!


その名は

   "くまさんの輝き"  
           

              です。


何が?何の名前? という方もいらっしゃると思いますので

ちょいと説明。

熊本県農業研究センターが、開発育種したお米の品種です。

近年、夏の高温による品質低下が問題となっており、

それらの気候の変動に対応でき、かつ良食味の米として育種されました。


当農場でも、昨年から試験栽培を行っており、

昨年は30a、今年は40a程度作付をしました。


10年近く食味試験で食べ続けていますが、味もよく艶、香りともに良好です。

11月13日に開催された「第4回菊池米食味コンクール」にも

最終審査まで残り、第5位に入賞しているほどです。

熊本県地震前の4月7日から22日にかけて公募があり、全国から1238点

の応募があり、東京都の方の作品(名前)が選ばれたそうです。


熊本県としては 「ヒノヒカリ」 の後継品種として期待しているそうですが、

生産者から言わせていただくと問題が・・・。


一つ目は

収穫期が 「ヒノヒカリ」 とほぼほぼかぶるということです。

つまりどういうことかというと、「ヒノヒカリ」から完全に移行するなら良いのですが、

そうでなければ、稲刈りがバッティングしてしまうということです。

稲刈り、乾燥、籾摺り時には、多品種を作付していると、異品種の混入に

かなり神経を使います。それも、稲刈時期がかぶっていると尚更です。

これは生産現場としてはかなりシビアな問題です。


もう一つの問題が味の違い。

これは致し方ないのですが、西日本(特に九州)で圧倒的に栽培されている

「ヒノヒカリ」 と比べると特徴が明らかに違います。

ヒノヒカリは独特な甘さ、香り、冷めてからのおいしさなどを理由に

根強いファンが多く、その人たちの目、舌を 「くまさんの輝き」 に

持っていくことにはかなりの工夫が必要となってくるでしょう。


その他にも、作付地域の問題等と今後の課題でしょうが


なにはともあれ、おいしい品種であることに間違いはありません!

今後、生産現場と販売現場、更に県の3者が知恵を出し合い、

日本に、世界に誇れる 熊本ブランド「くまさんの輝き」に

育てていくことが大切だと思います。

                        がんばろう! 熊本






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