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令和の米騒動・1

2024/11/10(日)
つるたファームもお米の作業が一段落。

猛暑による品質低下、収量減が
心配されましたがまずまず・・・

背白米の発生等も見受けられましたが
収量の方は前年並みでひと安心(^^;

ところが不思議な現象が・・・
HP価格は据え置き価格にしたため
ちまたに販売されているお米より
当農場でこだわり抜いて育てたお米
の方が価格安になってしまっています・・・

今秋から再びダンボール等の経費も
5~10%程度値上げのお知らせが(>_<)
諸経費の値上げもここ数年留まることがありません。

農家も今年は米の相対価格があがったものの、
1年ポッキリの上昇では経営が困難を極めている状況です。

しかしながら、
お米を買う皆さん皆さんからすると
いきなり5kが2千円から3千円越に
なると、たまったものではなく
毎日食べるものだからこそ
家庭の財布を直撃ですよね。

ところで皆さんお米の時代毎の
価格推移をご存じでしょうか?

以前は米麦は国が買い入れる
政府買い入れというものがありました。
政府が高い価格で買い入れ
消費者に出来るだけ安い価格で渡す仕組みです。
生産者米価と消費者米価と呼んでいました。

それを通さない米を
いわゆる「ヤミ米」と呼んでいました。

その政府買い入れ価格を抜粋で紹介します。
昭和49年 13610円
昭和61年 18668円
平成15年 13820円
※この後食糧管理制度が変更されました。

現在令和6年ですが、
昭和61年頃をピークに
米の価格は変わっていないのです。
昭和49年の価格が令和5年まで
続いていたと言っても言い過ぎではないでしょう。

令和4年産で米の生産経費が
個別農家で15273円、
法人経営で11933円
となっていますので
今年は更に上昇しているのは確かです。

米農家はボランテアではありません!!

この価格で、もはや稲作経営が
生業として成り立つはずもなく
年を追う毎に高齢の農家が廃業し、
更には、国の減反政策も追い打ちをかけ
米以外の作物へ移行せざるをえず
今日の状況を招いたと言えます。

米麦の経営にはたくさんの機械が
(トラクター、田植機、コンバイン、
乾燥機、籾すり機等etc)
が必要となります。

新規で始めることは大変厳しく
これから日本において
米の生産が大幅に増えることは
まず不可能でしょう。

更には、個人の小さな農家が
カバーしていた中山間地の農地も
維持が困難となってきており
里山の景観も危機にさらされています。


              つづく





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